泥の子と狭い家の物語
泥の子と狭い家の物語
お世話なっているグラフィックデザイナーさんとの共作。
タイポと毛筆を合わせて映画の題字を制作させていただきました。
キレイに仕上げるつもりは毛頭なくて・・・
イメージは昭和のテレビドラマのような感じ。
とても面白いお仕事で、さらに文字を俯瞰して考えられるきっかけになりました。
映画も本日よりクランクイン
デザイナーさんのInstagramからの引用投稿です。
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言葉を題材にした作品だと思った。
言葉は火のように人を温めてくれるが、その業火は人を焼き尽くす。
そういう言葉を私たちは空気のように使って生活している。
『泥の子と狭い家の物語』は2013年にNHKラジオで放送されたものだと知る。
ラジオドラマつまり言葉劇なのだ。
ラジオ放送以後幾度か舞台になったりしたが、この度西岡さんが映画化すると言う。
頂いた脚本を読むと昔観たNHK少年ドラマシリーズに似た雰囲気がした。
『タイムトラベラー』『なぞの転校生』『未来からの挑戦』『七瀬ふたたび』。
話の筋や内容より、あの時の時の記憶が身体の片隅に残っている。
そういうものにぼくは温められて育ってきたと感じている。
しかし気分が盛り上がると題字の仕事はややし難くなったりする。
前に撫子さんと毛筆とタイプを合わせた仕事をしたいねと言ってたのは良いが、実際作業を初めて見ると予想以上に困難で厳しいものだった。
物語に沿って人と子と犬と口を紅くしたが、以前の公演でも赤と墨文字の組み合わせがあったようだ。
後に気付いたがまあそこは致し方ない。